ヌルヌル動くレスポンシブの極意:CSS clamp() 活用ガイド
「スマホで見ると文字が大きすぎる」「PCで見ると迫力がない」……そんな悩みを、たった1行のCSSで解決するのが clamp() です。
これまでのようにメディアクエリ(@media)をいくつも書いて、段階的にフォントサイズを切り替える必要はありません。このツールを使えば、画面幅に合わせて文字サイズがヌルヌルと滑らかに変化する、次世代のタイポグラフィを実装できます。
💎 なぜ clamp() が最強なのか?
- 脱・カクカク調整:
画面を広げたり狭めたりした時、文字がジャンプすることなくスムーズに伸縮します。 - コードが劇的に綺麗に:
メディアクエリを用いた微調整を1行に凝縮。メンテナンス性が爆上がりします。 - アクセシビリティの尊重:
rem基準で計算するため、ブラウザのフォント設定を変更しているユーザーにも優しく、SEO的にも有利です。
🛠 3ステップで設定完了!
- サイズを決める:
スマホ(最小)とPC(最大)で、理想のフォントサイズを入力します。 - ビューポートを設定:
「何pxから変化を始めて、何pxで最大サイズに到達させるか」を決めます。- おすすめ設定: Mobile=375px / Desktop=1280px
- コピペするだけ:
生成されたfont-size: clamp(...);をWordPressの追加CSSなどに貼り付けるだけ!
💡 現場で役立つ「プロのアドバイス」
数学的な裏側(ちょっぴりマニアック)
このジェネレーターは、内部で一次関数の「傾き」と「切片」を計算しています。


中間に現れる vw という数値は、まさにこの「傾き(フォントが大きくなるスピード)」を表しています。ここが精密であればあるほど、理想のレスポンシブ曲線を描くことができます。
余白(Padding)にも使える!
実はこの clamp()、フォントサイズ以外にも使えます。
padding: clamp(1rem, 5vw, 4rem); のように設定すれば、「スマホでは狭く、PCでは広い余白」を自動で作ることができ、サイト全体の空気感がプロっぽくなります。
Note:
本ツールは実務的な「美しさ」を優先し、
remの値を小数点2桁で丸めています。これにより、4pxや8pxといったキリの良い設計を崩さずに、クリーンなCSSを維持します。
メディアクエリ(@media)との使い分けについて
このツールはメディアクエリを完全に置き換えるものではありません。
SWELLをはじめとするモダンなWordPressテーマでは、画面幅に応じて「カラム数を変える」「要素を非表示にする」といった、レイアウトの根本的な切り替えにメディアクエリが活用されています。これらはサイトの骨組みを作る非常に重要な仕組みです。
対して clamp() は、その骨組みの中で「フォントサイズや余白をヌルヌルと調整する」ための、いわば仕上げのツールです。
- メディアクエリ: カラム数の変更や、パーツ配置の劇的な切り替えに。
- clamp(): 境界線のない滑らかなサイズ変更と、CSSのコード削減に。
これらを適材適所で組み合わせるのが、今の時代の最もスマートな制作手法です。

